私、占い師ですから。

高飛車な雰囲気の20代前半の女性が、私の前に座りました。「こんにちは。今日はどのような
ご相談ですか?」と話しかけると「私の性格、長所、才能、そういうの分かる?」と、思った通り
高圧的。一通り鑑定結果をお話しするや否や「そんなの全部知ってる。自分の事だし、心理
学も勉強してるし。それに私、占い師ですから」と不満なご様子。「…では、ご自分の分析通り
だったということだと思います。他に何かご質問はございますか?」と申し上げたところ、「もう
いい。大した情報得られないみたいだから。知ってることばっか」そう吐き捨てるように言い放
ち、お金を置いて帰ってしまいました。

基本的な内容は法則に従って導きだしますので、お伝えする内容は、誰に占ってもらっても、
当然、同じ結果になります。伝え方に個性が出る、という違いだけなのですから、あえて他の
占い師に問うことなど、通常は必要ないはずなのです。ただ、占者の勉強している内容のレ
ベルによって、占える分野の幅や、深さが変わってくることは確かにありますが。

彼女は自分に占えない何かを、他人に求めてこのような行動をとったのか。考えさせられる
ことは多々ありましたが、こういった場合は深く追求せず、"去る者は追わず"が賢明でしょう。



Top    About us    Astrology

文・構成・編集 : MONDO / 取材協力 : 采慧(サキ)



Copyright © 2011 信じるだけでは救われない All rights reserved.