夏休みの宿題
夏休みのある日、中学生の男の子4人が占い師の仕事内容について
インタビューをしたいと訪ねて来ました。
宿題の職業レポートへの協力を依頼されたのです。
占い師のなり方、大変だったこと、嬉しかったこと等々。
いくつかの質問に答え、一緒に写真を撮り、無事インタビューが終了しました。
その後、雑談の中で中学生達の悩みを聞いてみました。
すると一人の男の子が「良い先生に当たらない」と不満を漏らし始めました。
運が悪いのは分かるけど、良い先生と出逢えないことは"運が悪い"で済むことではなく、
自分の人生で不利になると言うのです。
この悩みは、何度となく子供たちの口から聞いて来ました。
大人が思っている以上に、子供たちは大人の発言や行動を深く冷静に見ています。
「小学校から中学校まで色んな先生に習ったと思うけど、
大好きな先生は少ないでしょう?良い先生には、なかなか当たらないものでしょ
う?それは運が悪いんじゃなくて、むしろ普通のことなの。
これから高校生になっても、大人になっても、
良い指導者に恵まれないから自分は伸びないと思っていたら、絶対成長できないよ。
"良い出逢いは滅多に無い"という大切なことを学んだのだから、良い先生に出逢うまでは、
どうしたら成長できるのか考え続けることが大事なの」と、いつものように話しました。
もちろん、目標にすべき人物がいるということは、
自身を高める大きな励みになるでしょう。
また、良い指導者に恵まれれば、勉強やスキルが早く身に着くかもしれません。
しかし、人がどれだけ素晴らしく成長するかというのは、他人から教わる以上のことを、
どれだけ自修し、自分の糧にできるかにかかっているのではないかと思います。
そして、すべては自分の考え方とアクション次第です。
もしも方向が違うと感じたなら、そこから、また軌道修正していけばいいのです。
帰り際に「出会えて良かったです」と言って貰えたことは、感動的な思い出の一つです。
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