占えない相談

正直なところ、聞かれて答えに困るご相談は、"試験の合否"、"選挙の当選・不当選"などです。
ご相談者は合格・当選したい一心で、幸運の女神がほほ笑んでくれるのか、
運に見放されるのかを案じていらっしゃるのでしょう。
しかし、試験日や選挙日を自分の運の良い日に変えることは
できないのですから、当日の運勢を知ったところで、あまり意味がありません。

占いで結果を知りたいということは、自分の持っている力に自信がないのでしょう。
精神的なプレッシャーは大変辛いことだと思いますが、
占い師を何度訪れたとしても決して強くはなれません。
日常生活においては、運に勝るものは努力しかないのです。
アスリートのように、血の滲むような努力を重ね続けたその先に、
ほんのわずかの差として運が関わってくる、と思っていただくとわかりやすいでしょう。
さらに付け加えると、たとえ運が良くても悪くても、全力で戦わなければな
らないことに変わりはないのです。

「その日が人生の全てではありません！嬉しい結果でも喜んでいる余裕はないし、
残念な結果でも嘆いている暇はありません。
一通過点で心を乱していては、肝心の目的地を見失ってしまいますよ」
とお伝えするしかないのです。
終わりの見えない受験勉強に気力を無くしていた男性は、その年の国家試験も不合格でした。
そんな結果にも関わらず、笑顔で花束をプレゼントして下さったのです。
「落ちたけど…気力が湧いてきました！」と。