Q44.犯罪のこと、命のことが「人生問答」コーナーで質問に出ていますが、「被害者・
    被災者」となる方たちの運勢はどうなのでしょう。今回の地震や、過去にあった日
    航ジャンボ墜落事件など、多くの命が同時に亡くなることがありますが、元々の運
    の良し悪しや運気のいい時期・悪い時期は関係ありますか。また、同じ場所で被
    災・被害に遭っても助かる方もいますが、そういう方と亡くなった方の、占術的な
    大きな違いはありますか。(Nさん/東京都)


A44.Nさん、ご質問ありがとうございます。同時に多くの方が悲しい事故に遭われるケース
    は、少なくありません。ですが、そのような場合、同じ災難に見舞われた方々が皆一様
    に運が悪かったのだ、ということはありません。占星学家たちは、たとえ運が良い時期
    であろうとも、悪い時期であろうとも、災害・災難に見舞われる可能性については誰に
    でも同じようにあると考えています。実際、被害者・被災者の皆さんの運勢を調べてみ
    ますと、残念ながら運悪く遭遇される方もいらっしゃいますが、中には運の良い時期で
    あったにも関わらず、そのような事故に見舞われてしまう方が含まれているのも事実な
    のです。

    一般的に、事故や災難に遭うことを不運と捉えがちなのですが、運勢はその瞬間の状況
    そのものよりも、『長い人生の中で、その経験がその人の人生をどう変えるのか?』という
    ターニングポイントを示しています。ですから事故や災難の悲惨さに関わらず、その出来
    事をきっかけに将来的に人生が好転する可能性が高い人には、たとえ起こったことが不
    運に思えても好運が示されるのです。このような例から、運の良し悪しと事故や災害に遭
    遇する可能性を、イコールで判断することはできないのです。

    もしも、災害を事前に予測し、更に自分自身が被災する可能性を占いたい場合、まずは
    国の運勢を占い、その年日本の国政に影響を与える大規模災害が起こる可能性を占い
    ます。その可能性が示された場合には、さらにその年の自分の運勢と照らし合わせ対策
    を考える、ということは可能です。

    また、亡くなった方と助かった方の運勢の違いについてですが、死の問題は大変複雑で、
    単純に亡くなった方が運が悪かった、助かった方が幸運だった、という判断は、やはりち
    ょっと違います。事故や災難についての一連のご説明と同様、亡くなられた方の中にも
    実は運が良い方もいらっしゃいますし、たとえ、生き残れたとしても、運の悪い方はいらっ
    しゃいます。さらに、「亡くなるか、生存するか」は運命で定められているものではないの
    で、事前予測は困難だと思います。ですから、亡くなった方、助かった方の違いもまた、
    運勢の良し悪しだけで判断することはできなのです。




Top    About us    Astrology    Links    Mail

文・構成・編集 : MONDO / 取材協力 : 采慧(サキ)



Copyright © 2011 信じるだけでは救われない All rights reserved.