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西洋占星学の歴史
西洋占星学の発祥は明確ではありません。ただ、現存する最古の記録は B.C.
2300年頃のもので、今からおよそ4500年前には存在していたと言われています。
メソポタミア(現在のイラク)で始まり、王侯貴族のために使われていたものが、
やがて世界中に伝播していきます。
日本へは806年に空海が「星曼荼羅(ほしまんだら)」という形で初めて持ち込み
ました。宮内庁所蔵の「続・群書類従」には、平安時代1112年生まれの男性の
ホロスコープが記載されているそうです(平河出版社 辞典占星学入門)。
その後、日本の西洋占星学は1440年頃に消滅してしまいましたが、1914年
(大正3年)に天文学者の隈本有尚が「天文による運勢予想術」を出版。後に
日本で初めて西洋占星学を紹介した人物と言われるようになりました。
現在テレビや雑誌で使われ、誰もが知る「星占い(12星座占い)」と呼ばれる占い
は、西洋占星学の法則の一部を利用した簡易占いで、正式には「サンサイン・
アストロロジー(太陽占星学)」と名付けられています。1928年にニューヨークタイ
ムズに掲載されたことをきっかけに大流行し、世界中に広がりました。
日本でブームになったのは1970年代のことです。1969年、日本初の女性誌「平凡
パンチ女性版(後の「an・an」創刊準備誌)」の12月24日号に初めて星占いが掲載
されました。とても古い学問でありながら、一般に知られるようになったのは数十年
ほど前と、つい最近のことという事実に驚かされます。
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